HPCメモ

HPC(High Performance Computing)に関連したりしなかったりすることのメモ書き

sesami4で快適スマートロック生活

この記事は UdonTech Advent Calendar 202220日目の記事です。

突然ですが、1ヶ月ほど前に事務所を借りました。といってもワンルームの賃貸マンションを借りて週2〜3日そちらで作業するようにしただけなので、殺風景なことこの上ない状態です。

しかし、こんな部屋でも鍵をかけ忘れたりすると不用心ですね。しかも、毎日何回も出入りするようなところではないので、一旦かけ忘れると数日は開きっぱなしということもありえます。

そんなお悩みを解決するのがこちらの商品です!

SESAME4jp.candyhouse.co

いわゆるスマートロックというものですね。端的に言うと、遠隔で操作&状態が取得できる鍵です。

この手のデバイスではSwitchBotが有名ですが、あちらと比べてお値段半分以下、WebAPIも公開されてるのでまーソフト面で何か問題があっても最悪なんとかできるでしょう。*1*2*3

購入したものは、次の4つです。

  • sesami 4
  • wifiモジュール
  • sesami BoT x2

sesami4 を玄関の鍵に取り付け、BoTの方はオートロック用のインターフォンにつけてこちらの開錠をさせます*4

まず、玄関用のsesami4からセットアップします。

内容物はこんな感じ

サムターンみたいなのがついてますが、これの裏側が本物のサムターンを両側から挟む治具みたいになってます。

電池のとこに絶縁用のフィルムがはさまってるので、取り外してまずは動作確認をします。

スマホにsesamiアプリをインストールして鍵とペアリング(?)すると、最初に角度の設定(どのポジションで開錠、施錠とするか)をするように誘導されますが 後から変更できるので適当に設定してとりあえず動かしてみましょう。

youtu.be

無事に動くことが分かったので、実際にサムターンのところに取り付けます。 この部屋の鍵はちょっと特殊で、エントランスと各部屋のドアが1枚のカードキーで開けられるようになっています。

サムターンのとこに鍵穴が付いてるものと違ってカードキーを入れる部分が上側についていて微妙に高さが合わないのでこちら側から取り付けるのは諦めて 左側を思いっきり嵩上げして付けることにしました。

だいたい15mmくらい上げる必要があったのですが、近所のホームセンターを物色してたら厚み7mmの磁石(2個入り)が売られてたので、2段重ねにした上に両面テープをつけてsesami 4をのせました。

この状態でも、スマホで鍵の開閉ができてわざわざ鍵を取り出さなくても便利!! と言えなくもないのですが、BTで鍵と接続しないと状態も分からないし操作もできないのでさらにwifiモジュールを追加します。

USBの充電アダプタに挿して電源コンセントにつなぐと勝手に起動するので、スマホアプリからペアリングします。 その後、アプリのwifiモジュールの画面に行くとペアリング済の他のデバイスが表示されるので、そこからwifiモジュール経由で制御するデバイスを選びます。 (スクショ撮り忘れてたので記憶を頼りに書いてます。間違えてたらすみませんm(__)m)

設定が終わると、スマホとデバイスのBT接続が切れたら自動的にインターネット&wifiモジュール経由で制御してくれるようになります。

これで、デバイスから離れた場所に居てもネットさえ繋ればいつでも鍵がかかってるか確認できるようになりました。

しかし、このマンションはオートロックなので、これだけでは鍵を持たずに来たらエントランスで誰かが通るまで延々待ち続ける不審人物になってしまいます :p

エントランスのロックを解除するには

  1. エントランス側で部屋番号を押してインターホンを鳴らす
  2. 部屋の端末で受話器を持ち上げる
  3. 開錠ボタンを押す

という手順を踏む必要があります。

1は、訪問者(自分も含む)がやるので問題無いとして、部屋側では

インターホンが鳴ったら、受話器を持ち上げて、開錠ボタンを押す

という仕組みを作れば、スマホのみで部屋に入れるようになります。

まず、簡単に済む開錠ボタンの方から解決しましょう。 これは単に、sesami BoTをボタンのところに貼り付ければOKです。

youtube.com

しかし、ちょっとボタンを押した後アームの動きを止めるのが遅いようで、モニターが壁からちょっと浮いてしまってますね。

販売元に動画を添えて止めるタイミングを設定できないのかと相談してみたところ、ボタンにクッションシールなどを貼って高くしてみてはとのアドバイスをいただけました。

推測ですが、HW的には何かに当たったら止めるだけの機構しかないので、当たるタイミングを早くしてやればその分止まるのも早くなりますよってことだと思います。

実際にクッションシールを貼ってみたところ多少は改善できたので、開錠ボタンの方はこれで完成としました。

最後に面倒な受話器を持ち上げる処理です。

公式サイトのサポートには、ユーザ事例として凄い力技が紹介されてますがちょっとこれを真似する勇気はありません :(

最初の方で紹介した、競合(?)製品のswitch BoTの方はボタンを押すアームが中心部分にあるので、単に受話器を掛けておく部分に貼りつければ操作できるようです。 しかし、sesami botの場合本体の側面にアームがついているので、アームをフックボタンの位置に合わせて固定するのは至難の技です。

電話機側は、凹凸が激しかったり(受話器をひっかけるためのものなので下手に回避するとアームが届かなくなる)、曲面だったり(アームの初期位置が仰角になってしまってこちらもしっかりフックボタンを押せなくなる)といった問題があります。

それなら壁にステーでもつけて固定すれば良いんですが、壁面から4cmちょっと浮かさないといけないので、コの字ステーだと結構重たくなりそうです。

契約した直後に壁にがっつりと穴をあけるのもどうかと思うし、そもそもちょうど良い長さのコの字ステーを探すのが難しそうです。

そこでふと思い出したのが、自宅で使っている無印良品の壁につけられる家具シリーズです

www.muji.com

これなら壁への取り付けは押しピンなので、一応賃貸許されそうな範囲*5の傷で済む上に、耐荷重も十分です。

この棚を受話器の横に設置して、側面にL字ステーを取り付けて受話器の方に伸ばしてSesami BoTを設置するための足場を作るような感じで無事に設置できました。

ついでに棚の上に受話器も置いておけるので、一石二鳥です :)

実際に開錠してる時の様子を、室内から撮影するとこんな感じになってます。

youtu.be

まだいくつか課題は残ってますが、とりあえずこれで

  • 遠隔地から鍵がかかってるかどうか確認する
  • 遠隔地から鍵の開閉をする
  • スマホひとつ持っていけば、鍵が無くても部屋に入れる

といった状態にできました :D

*1:とはいえ、webサービス側で問題があったらどうしようもないですが

*2:一応AndroidiOS用のBT接続ライブラリは用意されているので気合があればAndroidスマホにTaskerでも入れて近くに置いとけばなんとかなるかも

*3:この記事を書いてる時に初めて気付いたんですが、switch botだったらラズパイからBT接続で制御できるライブラリがあったっぽい https://github.com/OpenWonderLabs/SwitchBotAPI

*4:部屋の契約直後によっしゃスマートロック導入だーと意気込んでSESAMI4とwifiモジュールを買った後、実際に入居してセットアップしたらオートロックの方も解除しないと外から開けられないことに気付いて、BoTを買い増しし、さらにBoT1台では受話器が上げられないので、ボタンを押してもエントランスの鍵が開けられないことに気付いてさらに買い増しといった経緯を経て買ったので、送料が3回分もかかってますorz

*5:本当に許されるかどうかは退去時に大家さんとご相談ください