HPCメモ

HPC(High Performance Computing)に関連したりしなかったりすることのメモ書き

ラズパイ4のセットアップ(その2)

前回、sshでラズパイにログインできるようにしましたが、Xを飛ばせるともっと便利そうです。

とはいえXサーバ(PC側)はうちの環境では元々XQuartzが入っているので、ssh -Xでログインすればラズパイで起動したアプリがPC側に表示されるはずです。さっそく試してみましょう。 (便宜上ここからはPCのコマンドプロンプト>で、ラズパイのコマンドプロンプト$で表します)

> ssh -X pi@{ラズパイのIPアドレス}
$ xeyes
-bash: /usr/bin/xeyes: そのようなファイルやディレクトリはありません

あら、デフォルトではxeyesは入ってないんですね。rasbianだとx11-appsの中に含まれるようなので、インストールしてテストします。

$ sudo apt-get install x11-apps
$ xeyes

こんな感じでキュートな目が表示されればOKです。

f:id:n_so5:20210324222225p:plain

続けてカメラを繋いでみましょう。

私が買ったのは、こちらのHQカメラとamazonで売ってた適当なCマウントレンズ(リンクを貼ろうと思ったら在庫切れでした)です。

www.switch-science.com

私の場合はレンズはテスト用で、本命はこちらの1.25"アダプタ経由での天体望遠鏡接続(どの程度見えるかどうかは後のお楽しみ)なので、とにかく安いレンズにしました。

Cマウントは大昔のシネレンズに使われていたものらしいので、オールドレンズを漁れば深い沼が待ってると思いますが、現行製品でもTAMRONから発売されてるようです。

www.tamron.biz

個人向けに販売してるかどうかは分かりませんが、中古でも良ければたぶん売ってるとこはあるでしょう。

閑話休題、もろもろ接続するとこんな感じになります。

f:id:n_so5:20210324210605j:plain

こちらのドキュメントにあるように、静止画ならraspistill -o test.jpg動画ならraspivid -o test.h264とすると撮影できます。

projects.raspberrypi.org

ところが、これらの画像はラズパイに繋いだディスプレイには表示されますが、XクライアントではないのでPC側には表示されません。

軽くぐぐってみたところ、一発で絶望的な情報が見つかりました。

www.raspberrypi.org

(意訳)picameraはframe bufferに直で書いてるんで、X11で飛ばすん無理

とりあえずX飛ばしときゃディスプレイ無しでもなんとかなると思ってたけど甘かったようです・・・orz