HPCメモ

HPC(High Performance Computing)に関連したりしなかったりすることのメモ書き

cmderでIntel CompilerとVSを使う設定

数値計算というと、大学とかに置いてあるスパコンにログインして、Linuxコマンドラインで作業してるイメージが強いかもしれませんが、時々windows上でVisualStudioとIntelコンパイラで開発してますっていう人にも出会います。*1

となると、受託開発ではやっぱりwindowsでやってねというお話をいただくこともあるんですが、いかんせんVSの起動が遅すぎるので
viでコードを書いてコマンドラインからビルドするといういつものスタイルで作業したくなるわけです。
しかし、インテルコンパイラのインストール時にもろもろ設定してくれたコマンドプロンプトは、所詮windowsのデフォルトのコマンドプロンプト上で環境変数などを設定しただけのものなので、使い難いったらありゃしない。


前置きが長くなりましたが、cmderの設定をいじって、インテルコンパイラを使える状態のcmd.exeが起動するようにしようというのが今回の目的です。
ちなみに環境はIntel Parallel Studio 2016+Visual Studio 2015+windows7な環境ですので、インストール先などは適宜読み替えてください。


まずは既存の設定の確認から

スタートメニューから「すべてのプログラム」->「Intel Parallel Studio XE 2016」->「Compiler and Performance Libraries」-> 「Command Prompt with Intel Compiler 16.0」とたどって「Intel 64 Visual Studio 2015 environment」をクリックします。


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プロパティ画面が開いたらリンク先欄にある文字列をコピーしておいて、cmderを起動します。
cmderのsettings画面で、「Startup」-> 「Tasks」とたどって「+」ボタンを押し右下の欄にペーストします。
後は上の方にある欄に適当に名前を付ければ完了です。


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cmder上で[+]ボタンの横にある下向き三角をクリックすると、メニューがずらっと出てくるので
さきほど作ったtaskを選ぶと、こんな感じでiclにパスが通った状態でコマンドプロンプトが起動します。


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あとは、vi+ctagsがあれば快適なコーディングができます。
ま、自由にいじっていいならcmakeでビルドするようにして、バッチファイルでも置いとくんですが・・・

*1:以前の同僚はVSしか使ったことが無いとか言ってて入社してきた時に凄いカルチャーショックを受けました